2006年03月14日 モバイル&インターネット
ワンセグを斬る(3-2通信と放送の3つの融合形態2
本日の日経新聞に、「USENが携帯電話向けに動画の無料配信サービス「モバイルGyaO 」を27日から始める。」ことが掲載されました。
実は、KLabもこのモバイルGyaOの開発に携わってきました。
そこで、今日は、タイミング良く「通信と放送の3つの融合形態」の続きを書きたいと思います。前編をまだご覧になっていない方は、
ワンセグを斬る(3-1通信と放送の3つの融合形態)からご覧下さい。
まずは、おさらおい。
通信と放送の融合には3つの形態がある。
A)通信設備を使って疑似放送を行う
B)放送に通信機能を加え、放送を疑似双方向にする。
C)放送を通信の入口にする。
「A)通信設備を使って疑似放送を行う」が可能になるには、通信料がタダみたいに安くなることが前提だ。
固定網通信は劇的に料金が下がって来たお陰で、動画配信サービスが可能になったが、携帯の通信料は高止まりしてきた。
理由は、空間は一つしかないからだ。
モノやサービスの価格は、需要と供給の関係で決まる。
光ファイバーや、メタルの線は、競合会社が敷設合戦をやれば、地中や海底に何本でも線を埋めることが出来る。今まで1本だった幹線が3本になれば、供給は3倍になる。それに、技術革新が加わと、ADSLの様に容量は何倍にも膨らんでいく。
ところが、ワイヤレスはどうだろうか?
空間は一つしかない。10年前も、10年後もやっぱり空間は一つしかない。
光ファイバーを増設するような訳には行かないのだ。つまり、電波の物理的な供給総量は永久に増えないのだ。
これが、携帯電話料金が高止まりする、本質的な理由。
しかし、それはあくまでも本質論であり、実際には下記の二つの要素によって、通信料金は変動する。
1)認可行政
2)技術革新
一つしかない空間を電波は飛び交っている。この非常に貴重な資源をどう配分するかは、国が決める。警察無線、軍事無線、TV、ラジオ、携帯電話・・・・と周波数を国が配分を決め、免許を交付する。
同じ免許制の事業でも、他の免許は発行上限が決まっていないから、順番に増えていく。しかし、電波だけは、増えないので、免許の数も原則的には増えない。
余談だが、TV局が利益が出るのは、この構造のお陰だ。
経済発展と共に、会社(CMスポンサー候補)はどんどん増えるにもかかわらず、TV局免許は増えない。需要は増えるのに供給(CM枠)は増えない。だから波代が高止まりする。インターネット広告と比較すれば、違いは一目瞭然だ。WEBサイトは、誰の免許も登録も必要なく、毎日のように増えていく。それにしたがって広告枠(供給)も無限に増えていく。だからバナー広告の単価は下がり続ける。検索エンジンに限ると事実上増えていない。だから特定のキーワードのキーワード広告は高騰する。こうして比較してみると、TV局を買いたくなる気持ちも良く分かる。
今日は、ここまで。続きは次回。
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